黒色クロメートは、電気亜鉛めっき後に行う処理で、亜鉛皮膜表面上に発生する白錆を抑制することを目的に施されます。

黒染メッキは、鉄の表面を化学的にアルカリ処理することによって一般的に、黒サビと呼ばれる酸化被皮膜をつくる方法です。

耐食性を比較した場合、黒色クロメートと黒染ですと、黒色クロメートの方が10倍以上錆びません。

有色クロメートと同様に、欧州での環境規制が進むにつれて六価化成処理から三価化成処理に移行しており、現在では黒色クロメート(六価)を行っている業者はごくわずかとなっています。

黒色クロメート(三価)

ラックでの処理です。仕上げ剤処理をしていますので、防錆効果があり光沢もあります。

黒色クロメート(六価)

皮膜は比較的厚く、亜鉛表面の耐食性が増し、外観の美しさが備わります。黒色クロメート、黒亜鉛とも呼ばれ、装飾用に多く用いられます 。

ラックでの処理です。