有色クロメートは六価クロメートの一種で、一般的に「クロメート」と呼称されている黄色系の皮膜です。
六価クロメートの中では緑色クロメートに次いで優れた耐食性を持ち、皮膜に対し微細なキズやクラックがついたとしても、水溶性の六価クロムが溶け出し自分自身で皮膜を修復する、自己修復作用を持ち合わせています。
近年は環境規制(RoHS指令、ELV など)による環境保護の動きから、毒性のある六価クロムに代えて、自然界に広く安定して存在する三価クロムによる化成皮膜への切り替えが進んでいます。
ポイント
六価クロメート
→三価クロメートより耐食性に優れるが、RoHS規制対象の六価クロムを含有している
三価クロメート
→六価クロメートより耐食性は劣るが、RoHS規制対象の六価クロムを含有していない
しかし、三価クロムは熱に弱く80℃以上の環境では耐食性が劣化するため、使用用途には注意が必要となります。
有色クロメート(三価)
有色クロメート(六価)
しっかりと光沢も出しています。
ラックでの鍍金ではなく、バレルでの鍍金が可能なことでコストダウンも可能。
もちろん曲がりはありません。
ラック処理